株式会社マルナカ

杉がダメなんじゃなくて、実は○○だった

FROM:山本洋
会社事務所にて・・・

三重県の公共事業で木の内装を使った現場の研修会というのに参加してきました。
と言うのも、参加している方達(主に設計者)に、三重県の内装材製造業者が
PRできる時間を設けてもらっていて、そこにエントリーしていたのです。
今日はその研修会での話。
といっても、内容的には設計者向けのものなので僕はあまり詳しく書けません。
お話しするのは、内装材業者のPRについてです。

事前に聞いていた割り当て時間は、1業者5分程度。

さぁどうPRするか?と頭を悩ませました。
なぜなら、新商品と呼べるような物はないので、わざわざ商品サンプルを持って行ってPRする必要性はあまりない。
受講されている設計の方も、同じく県内の方なので、知った顔の人がたくさんいるはずです(そして案の定そうでした)。
ですが、僕の顔を知っていても、会社までは知らないという方はたくさんいます。
つまり、マルナカのことをよく知らない人もたくさんいるということです。
ならばどうすればいいか・・・

※会場に行ってみると、参加していた内装材業者は、自分を入れて4社でした。県内の業者なので、みんな知った顔です(笑)。

と悩んだ末、考えたのは「コンセプトの説明」。
マルナカはこういう姿勢でもの作りをしています、という説明をすることにしました。
与えられた時間は5分。5分ではそんなにたくさん説明するわけにも行かない。
なので、他社との大きな違いの一つ、「乾燥」について説明しました。
主には、なぜ乾燥が重要なのかというところです。

「そりゃ、木材なんて乾いてないと使えないってのは当たり前だろ」とあなたなら思うでしょう。
ですが、問題はそれを数値化すること、科学的に考えるということです。
なぜ乾いていないといけないか、具体的に「乾いている」とはどういう状態なのか、湿度や温度、空気環境がどうなっているから、どの程度まで乾燥させる必要があるのか。
それをどうやって実現するのか。理想ではなく、現実にはどのような乾燥程度の木材が必要で、どうやってそれを作っているのか。

こういった話は、意外と語られることはありません。
ですが、実はちゃんと考えれば計算される「科学」です。

今、多種多様な乾燥方法があり、あれがいい、これがいい、あれはダメだ、とたくさんの人が語っています。
いろんな意見があっていいと思うのです。
問題は、「なぜ?」というところと、その数値化がおろそかになっていないか、という点です。
建築の現場の空気環境、その環境にさらされる木材の乾燥程度、乾燥精度。簡単に言うとこれだけです。

研修の場ではここまで突っ込んだことは喋りませんでしたが、「こういうポリシーでやっていますよ」というお話しはできました。
是非内装に木材を使った建築が、もっとたくさんできてほしいと願っています。
ただ、その時「こんなんじゃ杉は使えないよ!」となってほしくない。
それは杉という木のせいではなく、それを加工する製材所の技術が実は大きいのだ、という認知が広がってほしいと思います。

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