株式会社マルナカ

間違えました。

FROM:山本洋
大阪行きの電車にて…

電車を乗り間違えてしまいました。

はい。
そうなのです。約束の時間に間に合うのか。
平静を装ってブログなんか書いてますが、結構ドキドキしてます。慌ててます。ヤバいです。

会社の最寄り駅は、近鉄の「伊勢中川」なんですが、伊勢中川からは3つの路線が出ています。
一つは下り、伊勢志摩方面ですが、上り…というか僕らからすると「都会」方面行きは、一つは名古屋方面。もう一つは大阪方面。この2つです。
今回は大阪方面に行こうと思ってホームで待っていました。
予定の電車が来るまであと15分。余裕だな…と思って最近ハマっているpodcastを聴いていました。
podcastっていうのは、iPhoneとかで聴ける、ネットラジオみたいなもんです。個人でも配信できるんで、いろんなジャンルがあって面白いですよ。
そしてそのpodcastを聴いていたのです。
するとですね。podcastのトークに集中してしまうわけですよ。
ふんふん。そーか。面白い。あ、電車来た。朝の時間帯だから結構人いるなぁ。都会並みの満員電車じゃないか(ホントの東京の地下鉄なんかとは比較になりませんが…ちょっと都会ぶってみました^_^;)。
podcastはまだ続きます。へーそうなんだ。なるほど。ところで今どこ?
「次は〜。津。津です〜。」

ん?
あれ??
どこだって???

津って、名古屋方面じゃね?!

間違えてんじゃん!!

急いで電車を下り、向かいに止まっていた伊勢志摩方面の電車に乗り込みました。
そして今ソッコーで乗換案内を検索。
しかしジョルダンの「乗換案内」アプリは、なぜか近鉄については最適な答えを出してくれない…
というか津で1本待って直通特急に乗れとか言ってきたし…
とりあえず伊勢中川まで戻ってから考えるしかないか…
ということで、こうやってブログを書いているのです。

行き先が違うと出来上がりが違う

行き先が違うと、同じ電車に乗ってもとんでもないところに行ってしまいますよね。
つまり目標とするところが違うと、できあがるものも違います。

同じ寸法・同じ等級の木材でも、構造・下地用のものと、内装材用のものとでは、二次加工後のできあがりが全く異なります。
例えば、土壁の下地に使う「貫(ぬき)」という部材は、厚みが15ミリくらいで幅は90ミリ前後。
このままサネ(左右のジョイント)を付ける加工をすれば、壁材として使えそうです。
また、柱と柱の間に立てる「間柱(まばしら)」という部材がありますが、これの寸法は30×120ミリ前後です。
このままサネを付ければ、ちょっと厚みのあるフローリングができそうですよね。

じゃあそれを市場で一山買ってきて、加工機に入れればフローリングや壁材になるか、と言えば、一応はなります。
ですが、その出来映えや施工後の始末はどうかというと…

下地・構造用と内装材用の違い

まず木が違います。下地・構造用の製材は、基本的には節だらけの部分を使うので、当然節は多くなります。
その節にもいろいろあって、組織と一体化していない「死に節」や、完全に抜け落ちた「抜け節」も節です。
死に節は、後から抜けたりボロボロと崩れてきたりするので、パテで埋めたり接着剤で補強したりする処理が必要になってきます。
節だけでなく、青カビの残しものである「アイ(ブルーステイン)」などの変色、生長時の環境によって引っ張り/圧縮の力が加わってしまい、割れや曲がりを生じさせてしまう「アテ」など、様々な欠点があります。
これらは内装材としては重大な欠点ですが、下地用では大した欠点にはなりせん。

それ以上に大きく違うのは「乾燥」です。
下地・.構造用では、含水率を15%前後にしますが、内装材用に最適な含水率は8%あたりです。
水分量が倍近く違います。
そして、下地・構造用では、80〜100度近くまで温度を上げる「高温乾燥」や60〜80度で乾燥させる「中温乾燥」が一般的です。
木材としては使えますが、温度を上げるので、色がくすんで匂いが飛びます。
特に高温乾燥の場合、調湿機能は著しく軽減され、焦げ臭い匂いが鼻に付くようになります。
内装材でこれは致命的です。せっかくの無垢材の良さが台無しです。

適材を使いましょう。

ですので、木材を使う場合、特に内装に使う場合は、それに適した木材を始めから用意する必要があるのです。
餅は餅屋、ということですね。

PS. これを書いてるうちに、難波行きの特急に乗れたので、何とか時間には間に合いそうです。
早く出発して、特急代浮かせるつもりだったのに…

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