杉から出てきた水
どんな業界にも常識ってありますよね。
マルナカの乾燥は、業界の常識とは外れたことをしています。
例えばこの写真。
乾燥中の木材から出てきた水です。と言ったら、業界の人は「はぁ?????」と頭からはてなマークが5つくらいは出てくるはずです。
なぜなら、業界の常識とは・・・
・乾燥温度は80℃以上に上げないと、杉は乾かない(温度を上げるから水が乾燥機から流れ出る、なんてあり得ない)
・乾燥工程は、材料の大きさ(5センチ厚、10センチ厚、15センチ厚など)に応じて2〜3種類のパターンしかない
・例えば季節に関わらず7日間とか10日間のスケジュールを組んで、乾燥機から出す。
・乾燥機から出たら、2割くらいの未乾燥材を再度乾燥機に入れる
こんな常識、どうしてできてしまったのでしょうか? だっておかしいと思いませんか。
<業界の常識>乾燥温度は80℃以上
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あんまり熱いと焦げてきませんか? それか焦げ臭いニオイになって、杉の香りが無くなりませんか?
<業界の常識>2〜3種類の乾燥パターン
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挽き立てホヤホヤ、水がしたたる材と、1ヶ月間外で乾燥させた材は同じやり方でいいんですか?
<業界の常識>乾燥期間は7日とか10日とかのスケジュール
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大抵の乾燥機は外と内の空気を常時入れ替えますが、40℃を超える夏と、池の水も凍る冬、同じように乾きますか?
<業界の常識>2割くらいは乾いてない
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どうして乾くまでやらないんですか? 乾いたかどうか、確認したらいいんじゃないですか? どうしても乾かないとしたら、その理由を追及してますか?
業界の常識は世の中の非常識、ということはよくあります。そうじゃないことも多いですが・・・
うーん、厳密に言うと、業界に入ってから間もない頃に感じた違和感を大切にした方がいい、ということかな?
それって、たぶん木材だけじゃなくどの業界にも通じることだと思います。
どう思います?