株式会社マルナカ

たまごについて

マルナカ News Letter 2018年 7月号より

木材探究録Vol.14 written by 湊利真

 

たまごについて

人が求めているもの、それはたくさんあります。例えばりっぱなお家、カッコいい車、おしゃれな服、あるいは若さ、称賛や承認、知識、脚線美、お金、安心、技術。それら全てに順位付けをするとして上位に食い込んでくるのは「共感」ではないでしょうか?同じ思いを共有出来ているという感覚。私は今日までの人生の中で次の質問をたくさんの人に投げかけてきました。おでんの卵の黄身と白身、あなたはどちらの方が好きですか?それぞれの人生があり、育ってきた環境も違います。白か黒かでキッパリと分けられるような単純な話ではないのかもしれません。ただ黄身が好きという人の方が比較的多いようです。男性は6:4女性は7:3くらい(←私の個人的で感覚的なデータです)私はというと断然白身が好きです。

子供の頃から口の中の水分を全部もっていかれる系の食べ物が苦手で、お芋なども好んでは食べず、スナック菓子のカー〇なんかもパサパサしていて、口の中の上のとこにくっついて「あ゛―」となる感じも苦手でした。なのでおでんの卵の白身が好きという少数派の人に出会うと地味に嬉しいのです。同じ思いを共有出来ているという感覚。せんべいもそうです。あれは高校の頃、カレーせんべいの封をわざと開けて一日放置、湿らせて食べるやり方を編み出し、多くの批判と一部の称賛を得ました。開けておいたはずの袋がセロテープで止められていて、母と口論になったこともありました。しっとりとしたせんべいが売り出されるようになったのは、どれくらい前の事でしょうか、あの時の誰に向けてだかよくわからない共感というか「やっと気づいてくれた!」「時代がついてきてくれた!」というような気持ち。一生忘れないと思います。

「あ~木が好きなんやな~」

先だっては㈱マルナカ工場見学会が実施され、来て頂けた方々本当に有難う御座います。杉の原木からフローリング等の商品となるまでの各工程を見ていただき、私も人工乾燥についての話をさせて頂きました。皆様のご質問や反応から「あ~この人たちも木が好きなんやな~」というのが伝わってきて、とても嬉しかったです。情報や思いを伝える媒体となるものはたくさんあります。でも目の前の人に「毎日こういうところにこだわって、こういうスタンスでやっています」って話せるのはとても幸せなことやなと思いました。うまく話せなくても、グダグダでも本当に大事な部分は伝えることができたと、そう思っています。

食べ方公開

おでんの卵の話に戻りますが、わたし流食べ方公開します。お皿におでんのだし汁を少し入れ、黄身をそこで溶かします、そこに少々のからしと、少々のマヨネーズを入れ箸でよく混ぜそれをご飯に乗せて食べる。品がないと言われたこともありますが、これが美味しいのです。黄身とだし汁の量のバランスが肝。

 

 

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