あけましておめでとうございます。

投稿日：2016年1月1日 最終更新日：2016年1月1日 カテゴリー：思い, 木を活かす技術

FROM:山本洋

あけましておめでとうございます！

平成２８年！いよいよ始まりましたね。

この写真は、去年の末に撮ったもの。この玄関しめ縄は実は一年間飾りっぱなしです。

伊勢志摩地方の習慣ですが、ある言い伝えがその起源と言われています。

その昔、須佐之男命（スサノオノミコト）が伊勢に来たときに、泊まる宿が無くて困っていた。その時、蘇民将来という方が宿を提供して、以来蘇民将来の家は無病息災だった。ということから、しめ縄に「蘇民将来子孫家門」という飾りを付けておくようになった…そうです。

ですので「蘇民将来子孫家門」という木札を付けたしめ縄が本来なのでしょうが、松阪のあたりは木札はなく、形も兜のような形のしめ縄にするのが一般的です。松坂城の下、勇ましい武士の兜にちなんでいるのでしょうか。

ちなみに、地元に引っ越してきたとき、どこにもししめ飾りが売ってなくて、玄関に何にもねーよ！！と困ったのは僕ぐらいでしょうか。１０月だったから当然ですが（笑）

さて、去年はあなたにとってどんな年だったでしょうか？　木材にとっては、非常に厳しい年となったと思います。

バイオマス利用や合板・小径木利用が活発になり、その影響が通常の製材品の材料となる原木にまで出ました。

また「CLT」という、国策として推している木材が出始めた年でもありました。地元・三重でもなかむら建設さんがCLTを使った建築を建てられました。

さて今年はと言うと、上記の動きがさらに加速化するのでは無いかと推測しています。

つまり総じて言うと、充分手入れされた「価値ある原木」は国全体としてはさらに見向きもされなくなっていく、ということになります。

ですが、本当にいいものというのは活かさなければなりません。

価値ある原木を使う人がいなくなれば、価値ある原木も無くなっていく運命にあります。

今年は、価値ある原木を、さらに価値ある製品に変えるためのもの作りに努めていきたいと思っています。

本年も、どうかよろしくお願い申し上げます。