杉茶?(葉っぱを煎じたお茶ではありません)
FROM:山本洋
会社事務所にて・・・
杉の切れっ端にお湯を入れて「杉茶」を飲んでいる人
桜が咲いてきましたね。
今日は会社でお花見会です。
天気はあいにくですが・・・
まぁ「花より団子」ですからね。
という言い訳。
杉の樹液色
ところで、桜のフローリングは無垢材のフローリングではちょいちょい目にします。
桜に限らず、オークや楢といった広葉樹のフローリングは、無垢材の代表格といった感です。
桜と言えば、煮詰めた樹液を染色に使うとキレイな桜色になる、といいますよね。
皮や幹が黒色なのに、樹液を使うと桜色になるというのは何とも不思議です。
杉の樹液もあるのですが、ご存じでしたか?
乾燥前、または低温乾燥させた杉にお湯を掛けると、黒っぽい液が出てきます。
床暖房の試験をするときに、「一定の場所に水滴を数時間おきに垂らす」という試験があるのですが、
水滴を垂らした場所は、黒っぽくシミになります。
これは木の中(特に赤身)に入っている樹液成分、タンニンがなせる技。
タンニンは赤ワインの中に入っている成分で、健康にいいんだとか。
杉を飲む
僕の知り合いで、この杉の赤身にお湯を入れて「杉茶」として飲んでいる人がいます。
なかなか面白いことをするもんだ・・・!!
と思い、早速自分でも人体実験。
杉の赤身の切れっ端をマグカップに入れ、お湯を掛けます。
材料:杉の切れっ端。フローリングや羽目板を細かく切った物が理想。一握りくらい。
お湯:好きなだけ
以上。
注意:杉の切れっ端はよく洗っておいて下さい。
フローリングや羽目板の切れっ端がいいのは、
単に製材してある物より毛羽立ちが少なく、キレイになっているから、というのと
高温乾燥していないので香りが残っているから。
理想的には低温乾燥、または天然乾燥。無ければ中温乾燥程度の物です。
肝心の味はというと・・・
あんまり際だった味はありません。杉のにおい。といったら当たり前すぎますが、
例えば日本酒の杉樽貯蔵したものがありますよね。そのときの香りがします。
(香り・ニオイと味はリンクしますから、杉の香り味といったらいいのでしょうか)
イヤな味ではありません。
鼻が通る
実はこの杉茶。
飲むと鼻が通ります。
30分も持ちませんが、しばらく鼻がすーっとするのです。
実はこの効果、杉を低温乾燥中の乾燥機に入った時と同じような効果なのです。
恐らく、杉の中に入っているフィトンチッドが粘膜に作用するのだと思います。
(桧の乾燥中ではダメです。成分が強すぎて、粘膜を痛めます)
で、この杉茶を飲んで今年の花粉症を乗り切ろうと考えていたのですが・・・
さすがにそれは無理でした。
ただ、半年前から飲んでいるという方(杉茶を教えてくれた方)は、
「今年はずいぶん楽だった」そうです。
うーん、継続摂取が大事か。
花見にいかが?
そんなことで、今年の花見には杉茶はいかがでしょうか?
但し、あくまでも自己責任の範囲内でお願いします(^_^;)