杉の香り
FROM:湊利真
杉の香りは良い香りだ。
檜ほどの主張はなく、あわくてやわらかい
でもそれがなかったら、暮らしの中にどんな不具合が起こるだろう?
起こらないと思う。
木の香りは無くても生きていけるし、あったとしても毎日の中でことさらに意識されることもなく、「無用なもの」と言っていい
なぜ自分たちはそんなとこにこだわって、時間や労力を費やしてるかといえば、そんな「無用なもの」が暮らしの中には必要なんじゃないかと思うからで。
ゴムやボンドやいろんな化学繊維と共に家は建てられる。自然素材だけなんてありえない
そんな中で杉の香りや消臭効果を最大限発揮させる為の乾燥技術
「無用なものを」残す技術。
テレビやスマホや車は有用でとても便利だ。
でももっと見えにくいとこにも大事なものがある気がしていて、ただ文章にするのはなかなか難しい。
無用と有用。
その境は曖昧にしとくのがいい
これが無いとヤバい。そう思ってたものが、無くても案外やっていけたり
こんなの無くていい。そう思ってたものが、実は役に立ってたり
自社は杉の香りを大切にしている。
数値化できない部分へのこだわりは評価を伴わないし、自己満足や執着といえるかもしれない
それでも自分たちは杉の香りを大切にしている。
