木の話。
こんにちは
製材部主任 湊利真です。
今日は『杉の木』にまつわるベタなとこを書こうかなと思います。(初心思い出すべく)
木は節があるより無いほうが価値は高いのです。
白い部分より赤い部分のほうが価値は高く、芯の部分に近くなるほどに節は出やすくなります。
なので赤くて節の無い部分はとても高価と言え、「赤の役もん」なんて言い方をします。
で今その赤の役もんのフローリング注文頂いてて、木取りしてくれてる宮ちゃん(副主任宮前直也)が日々、奮闘しています
一本の中目丸太(径20から28㎝ほど)から平均4枚くらいしか取れず、単純計算で500枚つくるのに125本の原木を製材する必要があります(赤い部分が小さいとか、節が早いなど1枚も取れないものも。)
こういった注文が入ると、きまって宮ちゃんの表情はいくぶんか険しくなり「なにがなんでも、やりきるぞ」的な、気迫すら感じます。ホント頼もしいのです。
で今日、総枚数を数えてみたらば、もう少しで注文数が出来そうやなと、よーやく目途が立ってきたのでホッとしています。宮ちゃんの眉間のしわも少し和らぐかと。
杉の木の赤い部分が高価なのは、こういった希少価値に限ったことではありません。腐りにくかったり、カビが生えにくい、抗菌作用や高い耐水性など、たくさんの効果を含んでいます。
ただ乾燥における難易度は高いので、そこは私の腕の見せ所と言えます