株式会社マルナカ

いい木の条件

FROM:山本洋
会社事務所にて・・・

先日、木原造林さんの年一回の記念市がありました。

木原造林さんの記念市は、普通の丸太が一番たくさん出てきますが、
100年生を越える丸太もドンと出てきます。
中でも目を引くのは、直径が80センチ90センチのドでかいもの。
杉の中では、長さ10メートル、直径98センチという丸太が一番大きかったです!
年輪を大体で数えましたが、300年生は越えていました。

㎥42万円!

1本でおおよそ10㎥なので、これ1本で420万円ナリ。
ただ、米杉ぐらい年輪が詰まっていたら桁違いの値段になったのですが・・・
(今回最高単価は、ヒノキで120万円/㎥が出ました)
もうここまで来ると次元の違う世界ですが・・・
競りの様子を動画で撮影してみたので良かったら見てみて下さい。


ただ、年々こういう化け物クラスの丸太は減ってきています。
マルナカでは和室の化粧板/天井板を挽くのに直径40〜50センチの丸太は常時買っているのですが、年々「いい丸太」が減っていると感じています。

「いい丸太」の条件は、それを製材する人、製品の品質によって変わりますが、
・色あい(杉の場合特に赤身)が黒くなくてキレイなオレンジ〜ピンク色
・風倒や傷、虫食い、アテなどの欠点がない
・枝打ちされて節が少ないか、あっても生き節(これは挽く物による)
・年輪が均等で、年輪の間隔にバラツキが無い
・年輪の幅が詰まっている
などが一般的な条件です。

3年くらい前までは、あまり苦労せずにそういう木が手に入ったのですが・・・
木は「ストック」ですから、切ってしまえば終わりです。
それを終わらずに回すのが植林であり手入れであり、林業そのものです。
年々いい木が減っているということは、林業の衰退をそのまま表しているとも言えるでしょう。

これを「残念です・・・」と言って終わらせるか、
それとも「だったらいい木を育てられるように、オレらががんばるしかねー!」となるか。
僕は後者でありたい。と思います。

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