株式会社マルナカ

冬はどれくらい乾くのか、調べてみました。

FROM:山本洋

会社事務所にて・・・

 

寒い日が続いていますね。
暦の上では春ですが、まだまだ先の感覚ですね・・・
この「陰暦」ですが、意外と当たっているようで、この立春とか旧正月が過ぎると
少しずつ温かくなっていきます。
陰暦というのは、主に農業をするのに適したものだと言われています。
陰暦の何月になったから、そろそろ田植えをしようとか、稲刈りをしようだとか・・・
昔の人はよく知っていたのですね。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものです。彼岸までがんばりましょう。

温かい環境

さて、現代の私たちは、この寒さに対していろんな方法で対抗しています。
上着を着たり、温かいモノを食べたり。衣食住で言うと、この二つは衣と食ですね。
そして住の方では、昔に比べると大きく変化しています。
まず、暖房器具が大きく進歩しています。火鉢はストーブに変わりました。
薪ストーブもあれば、石油ストーブ、ガス、電気ストーブもあります。
何かを燃やす熱源だけでは無く、エアコンもありますよね。床暖房もあります。
そして一番大きいのは、家の断熱性能でしょう。高気密高断熱の住宅であれば、
冬場でもTシャツ1枚で過ごせるといいます。

こうして、温かい環境を、私たちは手にすることができました。

見逃されがちな問題

しかし、見逃されがちな問題があります。それは、「湿度」です。
え??という感じかも知れませんが、こういう軸で捉えると分かると思います。

空気=「温度」×「湿度」

 

高気密高断熱のエコ住宅は、熱エネルギー、つまり温度への言及をするのが普通です。
なるべく室内の温熱環境を良好にすることを目指します。
ですが、私たちの環境は何も温度だけではありません。
空気が適度に湿っていると快適に感じますし、多いと不快に感じます。
また乾きすぎていると、人間だけでなく家全体にも影響します。
そして冬場の空気はよく乾いています。
その乾いた空気の温度を上げると、空気はますます乾いていきます。

調べてみました

ところで、乾くとは言ってもどれくらい乾くのでしょうか?
ちょっと調べてみました。

気象庁のデータでは、例えば東京の2月の平均気温は5.7℃、平均湿度は53%となっています。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/nml_sfc_ym.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=
この空気が室内に入って20℃に温まると、湿度は何%になるのでしょうか・・・
インターネットを検索していたら、自動的に計算してくれるサイトがありました
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/Takehito.Senga/geocity/unitconversion.html#Humid)。
こちらで数字を入れると・・・

「湿度20.76%」

 

すごいですね。これだけ空気が乾くのです。

その影響を受けるのは何も人間だけでは無く、家の中の生き物・・・そう、「木材」にも
大きく影響を与えます。
乾いた空気の中に木材がさらされると、木材は狂い、割れたりします。

では気温20℃で湿度20.76%だと、木材の含水率は何%になるのか・・・
これは自動計算してくれるサイトはありませんが、昔から使われいている「含水率表」というのがあります。
木材の教科書には大体載っています。
ネットで「木材 含水率表」で検索すると、表の画像データがたくさん出てきますので、これを使います。
(あえて転載はしませんので、興味があれば検索してみて下さい)

横軸に気温20℃、縦軸に湿度20%と調べていくと・・・

「含水率4.5%」

 

ここまで乾いていくのです。

高気密高断熱のエコ住宅では、その空気環境に耐えられる木材が必要になります。
それはどういうことか?つまり、充分乾燥した木材が必要、ということです。
ただ乾いているだけではなく、「充分乾いた」木材でなければならないのです。

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