
弊社の杉の品質を支えているのは、「杉の選別」「しっかり乾燥」「低温乾燥」「塗装」「加工技法」の5つ。
杉は個体差が大きく、乾燥も簡単では無いので品質管理が難しいと言われています。
マルナカでは独自の乾燥技術と、長年培ってきた内装材の製造ノウハウで、徹底した品質管理を実現しています。
よりよい杉をお客様の元へ届けるための工夫をお話します。
杉の選別は、杉材加工の最初の一歩です。
例えば・・・
・赤身100パーセント材(赤特一、赤上小小節)
・白身化粧材(白無節)
こんな選別も可能です。
また、源平材も、赤身がち・白身がちの2種類に選別しているため、張りあがりがきれいになります。乾燥は、杉材を扱うなかでももっとも重要な工程である、と弊社では考えています。
乾燥していない材木は、日が経つにつれ、隙間やゆがみ、割れが出てくることがあります。
そのため、フローリングなどに使われる杉は、必ず乾燥させてから使わなければならないのです。
しかしながら、実は、「乾燥した木材(乾燥材)」という言葉には、明確な基準は存在しません。そのため、乾燥が甘くて粗悪な材木が用いられる可能性もゼロではありません。
マルナカでは、このようなトラブルを避けたいと考え、「フローリングは、乾燥直後の含水率を8パーセント以下、壁・天井材は12%以下にする」と定め、調整するようにしました。
これにより、湿度が低くなりがちな高気密・高断熱住宅であっても、目地(板と板の接合部分)の隙間を生じさせるリスクを減らすことができました。-
目地の隙間をなくすためには、しっかりと乾燥させることが重要です。
ただ、「乾燥」と一口にいっても、「何℃で乾燥させたか」によって、材木の性質は異なってきます。
100℃~130℃の高温で乾燥させる高温乾燥は、乾燥効果は高いものの、変色や変質、香りが飛ぶといったデメリットもあります。
そこで弊社では、50℃未満でじっくりと乾燥させていく、低温度帯での乾燥を選びました。
これにより、木の香りや色つやをそのまま残した建材を作ることに成功しました。
木、本来の香りを残す杉の乾燥技術は、マルナカの売りの一つです。 建築現場で塗装を施す場合、塗りムラができてしまったり、コストがかかりすぎたりしてしまうことがあります。現場で塗料を塗るのはかなり面倒。場所を確保して、床は汚れないように養生。均一に塗る難しさもあります。塗装の工賃もさることながら、乾くまでの日数も必要。余った塗料の廃棄も大変です。施工後に塗るのはもっと大変です。そのようなリスクを減らすため、弊社では、熟練工による工場での塗装を行っています。また、複雑な塗装に関しては什器・建具工場と連携し、高い精度の工場塗装を実現しています。
スタンダードな自然塗装、ウレタン塗装、あえて古さを出した古色仕上げ、白身材を守るためのホワイト塗装やアンティーク仕上げ塗装など、お客様のご希望に応じた多種多様な塗装技術を提供しています。弊社では、傷に強い木材を作るために、うづくり仕上げを行うことができます。これは、表面をブラシで磨き上げ、柔らかくて傷がつきやすい部分(夏目)を削り、硬くて傷つきにくい部分(冬目)を浮立たせる方法です。
うづくり仕上げを施した場合、たとえ傷ついても、サンドペーパーなどで削ることで、簡単に修復することができますし、適度に柔らかく表面の凸凹には滑り止め効果もあるため、小さなお子さんやペットのいるご家庭でも安心です。また、夏目と冬目が作り出す美しいコントラストは見た目にも美しく、自然な凹凸は心地よい肌触りを生み出します。