含水率計、ちゃんと使えてますか?
FROM:山本洋
会社事務所にて・・・
以前、個人的に親しい方宛にFAXレターを送っていたことがありました。
どうしようもない内容のものもありましたが(笑)、面白そうなものはこのブログでも少しずつ紹介していこうと思います。
今日はその中の一節です…
今日はとある材木屋さんに、含水率計の使い方を教えに行ってきました。
ウチから出した板材を検査をするのに含水率計を貸して欲しいとのことだったので、それだったら使い方もちゃんと教えます、と言って実際に教えに行った次第です。
使い方間違ってませんか?
そもそも材木屋も含水率計を持っていない、というのもどうかという話なんですが・・・。
材木の小売屋さんはまだしも、製材所でも、含水率計を持っていないところは結構あります。
実際、含水率計を持って材木市場をうろうろしていると、同業者から興味津々に見られることはよくあります。
それくらい持ってろよ、と思うのですが・・・。まぁそれはさておき。
あなたはいろいろ勉強熱心ですので、含水率計をお持ちかもしれません。
ですが、その使い方は正しいですか?
なぜこんなことを言うかというと、僕自身、メーカーの技術の方から教えてもらうまで、ちゃんと使えていなかったからです。
●まず初歩的なポイント●
- その1.住木センターの基準に合った含水率計ですか?
※住木センターとは(公財)日本住宅・木材技術センターの略で、「木造住宅などにおける木材の利用技術を開発、普及し、 関連する産業を活性化することを目的」(ホームページより)としている団体です。含水率計の性能認定も行っています。 - その2.電池は減っていませんか?
- その3.樹種の設定は合っていますか?
- その4.故障していませんか?
●機械によって違うポイント●
- その5.初期設定の値(ゼロ値の設定)は正しいですか?
- その6.木材に当てる向きは正しいですか?(機械によっては年輪に平行する方向では正しく測れないものもあります)
- その7.特殊な処理をした木材ですか?(一部の割れ止め剤、爆砕処理木材など、含水率が正しく測れない木材もあります)
など挙げればまだ出てきますが、最初の1~4なんかは『論外』と思われるかもしれません。
でも、実際には「5年前から電池変えてない」などよくある話なんです。
確かに、機械によって誤差もあります。
でも、それ以前にちゃんと使えていますか?
というか使えていない材木屋が圧倒的に多いのが事実なんですが・・・。
というお話でした。ではまた。